ウチのマンガって古代ギリシアのリゾーマタを大本に
魔法哲学が構築されてたりするのに、
折角の古代ギリシア科学が台無しになるくらい
英語やラテン語が入り乱れてたりしますネ(´Д`;)
描き始めの頃は何もそんなコト考えないまま描いてたので
日本語じゃない=英語みたいなモンだったし、
魔法名も「ゲイル・ブレードぉお」なんつって英単語でシンプルでした。
ほんでも、ギリシア語を勉強する機会があったので
ギリシア語を勉強してみました。
やっぱりギリシア科学を元にしてる以上、
ギリシア語で魔法とか唱えてみたいと思うわけじゃないですか。
しかし
語呂が個人的に全く趣味合いませんそこで、せめてラテン語を勉強してみることにしました。
こっちも語呂良いとは言いにくいんですが、悪くなかったので
現在こちらに落ち着いています。
てコトで、ウチの4元素名は
地 tellus
水 Aqua
火 Ignis
風 Ventus
になっております。
地も本当はこの単語は適切でないと思うんだけど、
語呂に拘る私としては敢えてこちらに(´Д`)スマネー羅語…。
で、リゾーマタについてなんだけど
ちょっと面白いので簡単に記しておきます。
リゾーマタとは「根」、つまるところ「万物の根源」たるもののコト。
古代のギリシア哲学で、エンペドクレスは
この万物の根源となる、不変不動のものを地水火風の4つと定義し、
リゾーマタである4つでこの世の全ての事象が
説明出来るという説を提唱しました。
要するに今でいうところの元素の結合・分離ね(・∀・)ノ
ほんで面白いのが、
リゾーマタの結合・分離は
「愛(philiaフィリア)憎(neikosネイコス)」によって行われるというところです。
最初はこの元素はそれぞれ完全に結合していて、球体を保っています。
そこからの結合・分離は以下の通りに行われます。
完全な球体
|
(neikosが生じる)
↓
球体の形成が崩れる
|
(philiaが力を得る)
↓
完全な球体に戻る
そんなカンジで宇宙は結合・分離を繰り返し続けているという論です。
また、これらの元素は新しく生まれることはなく、消滅することもない、
つまりは宇宙の上で一定の数を永遠に保っているとしています。
更に、同古代ギリシア哲学者プラトンの著書「ティマイオス」では
それぞれの元素が正多面体であるとしています。
火 正四面体 最も軽い・鋭い
水 正八面体
風 正二十面体
地 正六面体 運動が最も遅い・重い
これらのリゾーマタはそれぞれの重さに応じて運動し
互いに入り混じると考え、階層的な概念を導入しました。
元素の内容は違えど、
大凡現代化学と似通っているところが大変興味深いです。
その後、パラケルススが「妖精の書」にて
地 ノーム
水 ウンディーネ
火 サラマンダー
風 シルフ(シルフィード)
と、4精霊化しています。
56枚(小アルカナ)タロットでは、
地 硬貨
水 杯
火 棒
風 剣
と位置づけられています。
この辺りが現代ファンタジーの脈となってるカンジしてきますねヽ(゚∀゚)ノ